細胞性粘菌における分化パターンの調節と形態形成
この節では,D. discoideumの多細胞期における形態形成の機構をとりあげる.まず,細胞集団の形態変化の過程と,その間に分化してくる細胞の特徴を簡単にまとめた後,細胞分化の誘導と調節の機構について述べ,次に組織中での細胞の分布パターンがどのように生じるかという問題を扱う.最後に,細胞の運動がどのように組織化され,全体として統一の取れた形態形成運動を生じているかを考える.
前田靖男 編(2000)
「モデル生物:細胞性粘菌」
アイピーシー
(
出版社による本の紹介)
第6章第2節 井上 敬 「分化パターンの調節と形態形成」 (一部改訂)
- 出版社および編者の承諾を得て掲載 -
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